🌼例年の見ごろ 2月下旬から3月中旬頃🌼写真:京都フリー写真素材
キモノレンタルとオムスビのお店 WA・KKAがお届けする「京都・梅の名所|着物散策ガイド」です。Vol.4は、小野小町ゆかりの寺院として知られる「随心院(ずいしんいん)」をご紹介します。
随心院の歴史は平安時代にまで遡ります。もともとは小野小町が晩年を過ごした邸宅跡とされ、その風雅な佇まいから多くの人々を魅了してきました。 特に、境内にある「小野梅園」には約200本の梅の木があり、早春には美しい梅の花が咲き誇ります。この梅園は、江戸時代に造園されたと伝えられており、その歴史的価値の高さから、京都市の文化財にも指定されています。 随心院の梅は、淡い紅色が特徴の「はねずの梅」をはじめ、様々な種類の梅の花を楽しむことができ、その美しさは、訪れる人々を魅了し、多くの写真家や観光客が訪れる名所となりました。
おすすめ! 着物で撮影はここ
随心院を着物で訪れたら、「小野梅園」と「本堂周辺」で梅の花を背景に、ぜひ、撮影してください。
小野梅園
梅園の中には、梅の木に囲まれた小道があります。この小道は、着物姿で散策するのにぴったりで、写真撮影にも最適な場所です。
本堂周辺
本堂を背景に、梅の花と一緒に写真に収めることで、歴史的な雰囲気と美しい着物姿を両方楽しむことができます。
随心院について
随心院は、真言宗善通寺派の大本山であり、小野小町が晩年を過ごしたと伝えられる場所です。境内には、小野小町の肖像画や、小野小町が使ったとされる井戸など、数多くの史跡が残されています。 また、随心院は、小野小町だけでなく、歴代の天皇や貴族からも崇敬されてきました。そのため、境内には、皇室や貴族から寄進された宝物も数多く所蔵されています。 随心院は、歴史的な価値の高さから、国の史跡および名勝に指定されたのです。
はねずの梅
随心院の境内にある梅の木で、淡い紅色が特徴です。「はねず」とは、梅の古い呼び方で、その花の色から名付けられました。花の色は、白に近い淡い紅色で、上品な美しさがあります。花弁は、ふっくらとしており、可愛らしい印象を与え、香りも良く、春の訪れを感じさせてくれます。
はねず踊り
随心院で毎年3月の最終日曜日に開催される春の行事です。小野小町と深草少将の恋物語を題材にした踊りを、地元の女子小学生が華やかな衣装を身に着けて踊ります。優雅な踊りだけでなく、小町に扮した少女が参拝者に福笹を手渡す「福娘」や、稚児行列なども見どころです。
小野小町
「小野小町」は、平安時代の女流歌人で、絶世の美女として知られています。六歌仙、三十六歌仙の一人に数えられている和歌の名手であるとともに、数多くの伝説や逸話が残されているミステリアスな女性。深草少将との百夜通いの伝説は有名です。
アクセス情報
- 所在地:京都市山科区小野御霊町35
- 交通手段:京都市営地下鉄東西線「小野駅」から徒歩約5分
- 駐車場:あり
- 公式サイト: https://www.zuishinin.com/
随心院へは、京都市営地下鉄東西線「小野駅」から徒歩約5分と、アクセスも便利です。また、駐車場も完備されているので、車で訪れることも可能です。
随心院の梅の見頃
随心院の梅の見頃は、例年2月下旬から3月中旬頃です。この時期には、淡い紅色の「はねずの梅」をはじめ、様々な種類の梅の花が咲き誇り、境内全体が華やかな雰囲気に包まれます。また、開花時期には、「梅まつり」が開催され、多くの人が訪れる名所です。