キモノレンタルとオムスビのお店 WA・KKAがお届けする京都・桜の名所 着物散策ガイドVol.2は「平野神社(ひらのじんじゃ)」です。 平野神社は、平安京遷都の際に奈良の平城京から遷座した歴史ある神社。古くから桜の名所として知られ、特に江戸時代には「平野の夜桜」として庶民にも開放され、京都を代表する花見の名所として賑わいました。
おすすめ! 着物で撮影はここ
着物で平野神社を散策したら、ぜひ「石畳の参道」「桜苑(さくらえん)」「本殿周辺」で映え写真を撮ってください。
石畳の参道
石畳の参道は、正面の大鳥居をくぐって境内に入ると、まっすぐ本殿に向かって伸びています。参道の両側には桜が植えられていますので、開花時期には桜のトンネルができます。桜並木が続く参道は、奥行きのある写真にも最適です。
桜苑
桜苑は入場料が大人500円とかかりますが、濃紅色の八重桜「関山(かんざん)」や真っ白な花の「大手毬(おおてまり)」など、多種多様な桜が咲き誇ります。桜に近づいて、色々なアングルで撮影してみるのも楽しいですね。
本殿周辺
本殿と桜の組み合わせは、まさに日本の美です。本殿の周りには、半八重咲きで中輪の桜「大内山(おおうちやま)」が咲きます。大内山は、花弁の枚数が5枚~12枚で、赤い若芽と淡紅色の花のコントラストが美しい桜です。本殿の歴史を感じる佇まいと桜を上手に背景に盛り込んでください。
平野神社について
平野神社は、794年の平安京遷都の際に平城京から遷座したとされています。平安時代から桜の名所として知られてきました。境内には約60種400本の桜があり、その多くは珍しい品種です。これは、平安時代から桜が生命力を高める象徴として植樹されてきたことや、臣籍降下した氏族の氏神でもあったことから、蘇りや生産繁栄を願って各公家伝来の家の標となる桜が奉納されたためと言われています。 境内には、本殿をはじめ、数多くの歴史的建造物があります。また、桜の他にも、様々な花や植物が植えられており、四季折々の風景を楽しむことができます。
桜花祭
平野神社では、毎年4月10日に、桜の花が咲き誇る境内で「桜花祭(おうかさい)」が開催されます。
◆桜花祭の見どころ
• 神事:午前10時より、本殿前にて桜花祭の神事が行われます。 • 花山天皇陵参拝:午前11時には、花山天皇陵に参拝が行われます。 • 神幸列:正午には神幸列発輿祭が斎行され、午後1時には約200名の時代行列が氏子地域を巡行します。平安時代の貴族や武士、稚児などの姿を見ることができます。
桜ライトアップ
江戸の時代から「平野の夜桜」と言われるように、夜の平野神社には、ぜひ、お出掛けください。魁桜(さきがけざくら)をはじめ、平野妹背(ひらのいもせ)、胡蝶(こちょう)、虎の尾(とらのお)など、様々な種類の桜がライトアップされ、それぞれの美しさを堪能できます。ライトアップされた桜は、昼間とは全く異なる表情を見せ、幻想的な雰囲気に包まれます。 2024年は、3月23日(土)~4月14日(日)の期間で、日没~21:00頃までライトアップされました。 詳しい情報は公式サイトでご確認ください。
アクセス情報
- 所在地:京都市北区平野宮本町1
- 交通手段:市バス「衣笠校前」下車、徒歩約3分
- 駐車場:あり
- 公式サイト: https://www.hiranojinja.com/home/english-page
平野神社へは、市バス「衣笠校前」下車、徒歩約3分です。
平野神社の桜の見頃
平野神社の桜の見頃は、例年3月下旬から4月中旬頃です。約1ヶ月半の期間、様々な種類の桜を楽しむことができます。 昼も夜も、それぞれの美しさを体感できる歴史ある空間をぜひ着物で散策してください。
Photo:京都の桜写真