毘沙門堂|京都・桜の名所|着物散策ガイドVol.5

2025.03.22

毘沙門堂|京都・桜の名所|着物散策ガイドVol.5|キモノレンタルとオムスビのお店 WA・KKA|祇園の観光着物レンタル|メンズ|カップル

キモノレンタルとオムスビのお店 WA・KKAがお届けする京都・桜の名所 着物散策ガイドVol.5は「毘沙門堂(びしゃもんどう)」です。
毘沙門堂は、天台宗の寺院であり、正式名称は「護法山安国院出雲寺 毘沙門堂」。創建は703年と古く、当初は現在の京都市内に出雲寺として建立されましたが、後に山科の地に移されました。
毘沙門堂が桜の名所として知られるようになったのは、境内に見事な枝垂桜があるためです。特に、宸殿(しんでん)前にある「毘沙門しだれ」と呼ばれる枝垂れ桜は、樹齢150年を超える古木であり、その美しい姿は多くの人々を魅了しています。
毘沙門堂は、桜の他にも紅葉の名所としても知られており、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。

おすすめ! 着物で撮影はここ

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毘沙門堂で桜を背景に映え写真を撮るおすすめの場所は「勅使門」「宸殿前」「参道」です。それぞれの場所で、歴史と春を感じさせる素敵な写真が撮れます。

勅使門と桜

勅使門は、境内の入口である仁王門を入り、本堂へと続く参道の途中、右手に位置しています。勅使門と桜の組み合わせは、歴史的な雰囲気と桜の美しさを同時に写真に収めることができる映えスポット。ぜひ、着物で勅使門と桜を背景に撮影してください。

宸殿前の桜

毘沙門堂の宸殿前には、樹齢150年を超える「毘沙門しだれ」が咲き誇ります。高さ約10メートル、枝張り約20メートルと、堂内随一の大きさを誇ります。背景には本殿や唐門などの建造物も入り、趣のある写真が撮影できる映えスポットです。満開の時期には、ライトアップも行われ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を楽しめます。

参道の桜トンネル

境内の入口である仁王門から入り、本堂へと続く参道沿いには、ソメイヨシノやヤマザクラなどの桜並木があり、桜のトンネルのようになります。ここも、見逃せない映えスポットです。

毘沙門堂について

毘沙門堂は、703年に文武天皇の勅願により、行基によって開創されました。当初は出雲寺という名前でしたが、後に毘沙門堂と呼ばれるようになりました。
毘沙門堂は、天台宗の寺院であり、ご本尊は毘沙門天です。毘沙門天は、七福神の一つであり、商売繁盛や家内安全のご利益があるとされています。
境内には、本堂や宸殿、勅使門など、数多くの歴史的建造物があり、庭園は、四季折々の美しい景色を楽しむことができる場所として知られています。

勅使門

毘沙門堂の勅使門は格式高い門であり、後西天皇(ごさいてんのう)より拝領した檜皮葺きの総門です。建立時期は定かではありませんが、江戸時代の建築様式を色濃く残しています。かつては、天皇の行幸やその代参、または門跡門主の晋山式など、特別な場合にのみ開門される「不開門(あかずのもん)」でした。

仁王門

毘沙門堂の仁王門は、境内入口に位置し、訪れる人々を最初に迎えてくれます。この門は、毘沙門堂の歴史と美しさを今に伝える重要な建造物の一つです。現在の仁王門は、寛文6年(1666年)に建立されたもので、もともと飛鳥時代に創建されたと伝えられています。
仁王門は、重厚な印象を与える二層構造の楼門(二階建ての門)であり、屋根は、入母屋造(いりもやづくり)という形式で、堂々とした風格。
門の各所には、精緻な彫刻が施されて、特に、二階部分の欄間(らんま)や、柱の装飾などは見どころです。

宸殿

宸殿は、後西天皇の皇子である公弁法親王(こうべんほっしんのう)が毘沙門堂に入寺した際に、天皇から拝領した建物と伝えられています。明治時代には、天皇の位牌が祀られ、霊殿と呼ばれるようになりました。宸殿の襖絵は、京都市の有形文化財に指定されており、見どころの一つです。
春には桜、秋には紅葉に囲まれ、一層美しい景観を作りだします。

晩翠園

江戸初期に作庭された回遊式庭園で、その美しい景観は訪れる人々を魅了します。特に、秋の紅葉の時期は格別です。 回遊式庭園は、園内を歩きながら、様々な景色を楽しめるように設計されています。庭園の中心には、「心」の裏文字を形取った池があり、水面に周囲の景色が映り込み、美しい景観を作り出し、石組は、亀島、千鳥石、座禅石など、様々な形の石が配置され、庭園に奥行きと変化を与えます。池の周りには、モミジ、ドウダンツツジ、サツキツツジなど、四季折々の草木が植えられ、庭園を彩っています。

晩翠園の拝観情報

  • 拝観時間: 9:00~17:00 (12月~2月は9:00~16:00)
  • 拝観料: 大人500円、高校生400円、小中学生300円

アクセス情報

  • 所在地:京都市山科区安朱稲荷山町18
  • 交通手段:JR琵琶湖線「山科駅」または京都市営地下鉄東西線「山科駅」から徒歩約15分
  • 駐車場:あり
  • 公式サイト: https://www.bishamon.or.jp/

毘沙門堂へは、JR琵琶湖線「山科駅」または京都市営地下鉄東西線「山科駅」から徒歩約15分です。

毘沙門堂の桜の見頃

毘沙門堂の桜の見頃は、例年3月下旬から4月上旬頃です。この時期には、宸殿(しんでん)前にある「毘沙門しだれ」をはじめ、様々な種類の桜が咲き誇り、境内全体が華やかな雰囲気に包まれます。 ぜひ、着物で毘沙門堂を散策してください。

Photo:京都の桜写真